犬の学習と経験。
長い長いゴールデンウィークが終わり、夏のような天気が続き
犬も人も疲れが出る頃ですね~。
日常のリズムが崩れると云うのは、人だけでなく犬にとっても疲れるものです。
この週末はみなさまゆっくり過ごすことができたでしょうか?
さて。
いくらか前に、D-Buddyでは犬を叱るしつけを選択していないことについて書かせていただきました。
今日は犬の学習の仕組みについて簡単にお話をしてみたいと思います。
犬だけに限らず、私たち人間の学習も”繰り返しの経験”によって身についていきます。

例えば・・・
ビニール袋がガサガサなる音を聞くとすっ飛んでくる犬は少なくありませんが、
それも繰り返しの経験により身につけられたものなのです。
買い物をしてきた袋、或いは、フードやオヤツを袋から取り出すときに
袋の音が鳴ります。
いつも美味しいものをもらえる前には、決まって同じ音がする!
ガサガサ音がすると、そのあとにはいつも美味しいものを食べられる!
と、犬は学習し、ガサガサ音が聞こえると飛んでくるようになります。
例えば・・・
吠える犬を叱っているのに吠えなくなるどころか、
ますます吠えるようになるというケースもよくありますが、
それも繰り返しの経験によって身につけられたものなのです。
退屈な時にワンワンと吠えると、大好きな飼い主さんが構ってくれる。
飼い主としては静かにして欲しい気持ちや、どうしたのかな?と云う気持ちで
犬に声を掛けたのだとしても、それをそのように犬が受け取るとは限りませんから
ただ単純に、吠えたら飼い主が来てくれた・構ってくれたと学習したりします。
これは、
飼い主さんが叱っているつもりでも犬は「構ってもらえた!」と学ぶ可能性がありますので
犬は吠え止むどころか飼い主の注目を得たいときには吠えればいいと学び、
積極的に吠えるようになっていってもおかしくないのです。
さて、ここで気を付けたいこと。
繰り返しの経験で学ぶなら、
芳しくない行動に対して繰り返し叱りつければいいのではないか?
叱って止めさせる方向にも持っていくことができるのではないか?
はい。
理論上は、犬の芳しくない行動に対して
毎回 タイミングを逃さずに 犬が不快と感じる結果を与えることができれば
その芳しくない行動を減らすことは可能です。
ですが、これは簡単なことではないのです。
自分が大事な電話をしている最中でも、お風呂やトイレに入っているときも、
どんなときでも犬が芳しくない行動をしたら 毎回必ず 、なのですから。
中途半端な叱り方・罰し方をしてしまうと効果はありません。
「コラッ!もう、ダメでしょ~!」では甘く、
犬がもう二度とそうしたくない、懲り懲りだと感じるくらいの刺激が必要なのです。
それを毎回。
犬が芳しくない行動をした直後にそうした経験をさせなければ意味がないので、
例えば留守番中に家の中をぐちゃぐちゃにしてしまうほどの悪戯があったとして
飼い主が帰宅してから「なにこれ!!!!」と勢いよく犬を叱りつけても
犬は悪戯を叱られたとは学びません。
それどころか、飼い主が帰ってくると嫌なことが起きると学びます。
『悪戯をしたのを本当はわかっていて、気まずそうな犬』と云うような動画が出回っていますが
あれらの動画に登場する犬は、
自分のしでかした悪戯を気まずく思ってしょぼくれた表情をしているのではないのです。
犬を強く何度も叱りつけると、
犬は自分が攻撃を受けていると感じます。
・・・過去の記事と繋がりますが・・・
繰り返し強く叱られることを経験した結果に犬は追い詰められたと感じ
いつも自分に攻撃をしてくる相手に対して反撃に出たりする。

また異なるケースでは
専門用語で学習性無力感と呼ばれるものがあるのですが
何をやっても無駄だ・・・と犬が学び、
すべてを諦めて無表情に暗くなってしまう場合もあります。
(人間でいうところの鬱状態)
その様子を見て「おとなしくて良い犬だ」と言うのは、少し違いますよね。
これはあまりにも不健康な状態です。
犬と飼い主、犬と人はポジティブな関係であって欲しいと思います。
なんの表現も表情もない犬なら、ロボットと同じですしね。
イキイキとした輝いた眼で毎日を過ごして欲しいものです。
犬が良い行動を取ったときに「良い子ね!」と褒めてご褒美がもらえたら
犬は自分の行動と良い結果を結び付け、
その行動を学んでいきます。
D-Buddyのトレーナーは、犬の良い行動をどんどん褒めます。
芳しくない行動に対しては”反応を返さない” ”行動に対する結果を与えない”等の対処をし、
芳しくない行動をそれ以上増やさないようにし、
その行動以外の望ましい行動をしたときにどんどん褒めてトレーニングをおこなっています。
芳しくない行動はどうしても目についてしまいやすいものです。
それに対し、
良い行動と云うのは案外見過ごされて褒めてもらえることが少ないものです。
それではちょっと寂しいですね。
犬の良い部分をどんどん褒めてポジティブな関係を築きましょう☆
顔を合わせるたびに叱ってくる人と笑顔でたくさん褒めてくれる人、
みなさんはどちらの人と時間を共有したいですか?
私たちも犬たちも繰り返しの経験によって
物事を学習して身に着けていくのです。
ただし例外もある・・・!
たった一度の経験で学習をする場合があります。
それについてはまた他の機会に。
D-Buddyは、それぞれのペースとキャパシティを大切にしてます。

犬も人も疲れが出る頃ですね~。
日常のリズムが崩れると云うのは、人だけでなく犬にとっても疲れるものです。
この週末はみなさまゆっくり過ごすことができたでしょうか?
さて。
いくらか前に、D-Buddyでは犬を叱るしつけを選択していないことについて書かせていただきました。
今日は犬の学習の仕組みについて簡単にお話をしてみたいと思います。
犬だけに限らず、私たち人間の学習も”繰り返しの経験”によって身についていきます。

例えば・・・
ビニール袋がガサガサなる音を聞くとすっ飛んでくる犬は少なくありませんが、
それも繰り返しの経験により身につけられたものなのです。
買い物をしてきた袋、或いは、フードやオヤツを袋から取り出すときに
袋の音が鳴ります。
いつも美味しいものをもらえる前には、決まって同じ音がする!
ガサガサ音がすると、そのあとにはいつも美味しいものを食べられる!
と、犬は学習し、ガサガサ音が聞こえると飛んでくるようになります。
例えば・・・
吠える犬を叱っているのに吠えなくなるどころか、
ますます吠えるようになるというケースもよくありますが、
それも繰り返しの経験によって身につけられたものなのです。
退屈な時にワンワンと吠えると、大好きな飼い主さんが構ってくれる。
飼い主としては静かにして欲しい気持ちや、どうしたのかな?と云う気持ちで
犬に声を掛けたのだとしても、それをそのように犬が受け取るとは限りませんから
ただ単純に、吠えたら飼い主が来てくれた・構ってくれたと学習したりします。
これは、
飼い主さんが叱っているつもりでも犬は「構ってもらえた!」と学ぶ可能性がありますので
犬は吠え止むどころか飼い主の注目を得たいときには吠えればいいと学び、
積極的に吠えるようになっていってもおかしくないのです。
さて、ここで気を付けたいこと。
繰り返しの経験で学ぶなら、
芳しくない行動に対して繰り返し叱りつければいいのではないか?
叱って止めさせる方向にも持っていくことができるのではないか?
はい。
理論上は、犬の芳しくない行動に対して
毎回 タイミングを逃さずに 犬が不快と感じる結果を与えることができれば
その芳しくない行動を減らすことは可能です。
ですが、これは簡単なことではないのです。
自分が大事な電話をしている最中でも、お風呂やトイレに入っているときも、
どんなときでも犬が芳しくない行動をしたら 毎回必ず 、なのですから。
中途半端な叱り方・罰し方をしてしまうと効果はありません。
「コラッ!もう、ダメでしょ~!」では甘く、
犬がもう二度とそうしたくない、懲り懲りだと感じるくらいの刺激が必要なのです。
それを毎回。
犬が芳しくない行動をした直後にそうした経験をさせなければ意味がないので、
例えば留守番中に家の中をぐちゃぐちゃにしてしまうほどの悪戯があったとして
飼い主が帰宅してから「なにこれ!!!!」と勢いよく犬を叱りつけても
犬は悪戯を叱られたとは学びません。
それどころか、飼い主が帰ってくると嫌なことが起きると学びます。
『悪戯をしたのを本当はわかっていて、気まずそうな犬』と云うような動画が出回っていますが
あれらの動画に登場する犬は、
自分のしでかした悪戯を気まずく思ってしょぼくれた表情をしているのではないのです。
犬を強く何度も叱りつけると、
犬は自分が攻撃を受けていると感じます。
・・・過去の記事と繋がりますが・・・
繰り返し強く叱られることを経験した結果に犬は追い詰められたと感じ
いつも自分に攻撃をしてくる相手に対して反撃に出たりする。

また異なるケースでは
専門用語で学習性無力感と呼ばれるものがあるのですが
何をやっても無駄だ・・・と犬が学び、
すべてを諦めて無表情に暗くなってしまう場合もあります。
(人間でいうところの鬱状態)
その様子を見て「おとなしくて良い犬だ」と言うのは、少し違いますよね。
これはあまりにも不健康な状態です。
犬と飼い主、犬と人はポジティブな関係であって欲しいと思います。
なんの表現も表情もない犬なら、ロボットと同じですしね。
イキイキとした輝いた眼で毎日を過ごして欲しいものです。
犬が良い行動を取ったときに「良い子ね!」と褒めてご褒美がもらえたら
犬は自分の行動と良い結果を結び付け、
その行動を学んでいきます。
D-Buddyのトレーナーは、犬の良い行動をどんどん褒めます。
芳しくない行動に対しては”反応を返さない” ”行動に対する結果を与えない”等の対処をし、
芳しくない行動をそれ以上増やさないようにし、
その行動以外の望ましい行動をしたときにどんどん褒めてトレーニングをおこなっています。
芳しくない行動はどうしても目についてしまいやすいものです。
それに対し、
良い行動と云うのは案外見過ごされて褒めてもらえることが少ないものです。
それではちょっと寂しいですね。
犬の良い部分をどんどん褒めてポジティブな関係を築きましょう☆
顔を合わせるたびに叱ってくる人と笑顔でたくさん褒めてくれる人、
みなさんはどちらの人と時間を共有したいですか?
私たちも犬たちも繰り返しの経験によって
物事を学習して身に着けていくのです。
ただし例外もある・・・!
たった一度の経験で学習をする場合があります。
それについてはまた他の機会に。
D-Buddyは、それぞれのペースとキャパシティを大切にしてます。
